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ワイヤー入りの白シャツ

 

フルオーダーで襟とカフスにワイヤーが入っている、シャツを制作しました。

ワイヤーが入っているので、自由に襟やカフスの形を変えることができます。

白の生地は持ち込みのものです。

 

 

 

見た目は普通っぽい白シャツです。

寸法感はかなりタイトに作ってあります。

 

 

 

 

 

1.5mmの太さのアルミワイヤーが入っています。

手で簡単に形を変えることができます。

 

 

 

こんな感じに形を変え、遊べます。

 

 

 

真面目な感じ。

 

 

 

遊んだ感じ。

 

 

 

12mmの高瀬貝ボタン。

洗いこんでいくと、この光沢がだんだんとマットな感じになっていきます。

 

 

 

 

 

 

 

17:32 | comments(0) | trackbacks(0)

MESSAGE FROM ARRIVAL

 

昔、ジーンズショップで働いているときに、そこの店長から言われたこと、

「いいか赤井君、俺たちは実用衣料を売っているのではない、カルチャーを売っているんだぞ。」

この言葉は、言われた当時はあんまり何も思わなかったのですが、10年20年経ってきた時に、重低音のように心に響いてくるような何かがあります。

服の背後にある時代とか、文化とかの説明やメッセージ。

なんでこういうシルエットなのか?なんでこういうデザインなのか?

なんでこういう色なのか?なんでこういう縫い方なのか?

この縫い方の背後にある、縫製マシンであるミシンやその進化や...

服はカルチャーそのものを担っており、その継承や進化があります。

でも文明はいつかは終わりが来るので、その進化もいつかは終わります。

現存する世界最古の服は20世紀の初頭にエジプトで発見されたんですが、最近の分析により5100年〜5500年前のものであるということが分かったそうです。

そのドレスは現代に生きる僕たちから見ても、とてもおしゃれに見えます。

シルエットやギャザー感、アームホールのタイトな感じとかとてもカッコよく思えます。

その時に何か時空を超えた共感みたいなものを感じます。

さて今回は映画「メッセージ」(監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ)の感想を書こうと思います。

公開から半年が過ぎてしまったので、今さらという感じはありますが。

ちなみにですが、「ブレードランナー2049」観てきました。

まさか号泣できる映画とは思わなかった。

大、大傑作です!

ホログラフィックである恋人の彼女と、現実の人間である娼婦の女性が揺らぎながら完全に重なっていくというシーンがあるんですが、とても美しく、意味不明の涙が流れ続けました。

 

で「メッセージ」の感想である。

<ネタバレあり>で書いていきます。そうじゃないと感想は書けないです。

一人の言語学者の女性と突然出現した超巨大宇宙船とのコミュニケーションを描きながら、母性みたいなものを表現しているんじゃないかなと思いました。

世界中に出現した12隻の巨大宇宙船というスケールのでかいものと、一人の女性の個人的な思いとか愛とかを対比させて語っていく、このヴィルヌーヴ監督はただものじゃないと感じました。

時々フラッシュバックのように、娘との邂逅シーンが映し出されるんですが、ラストへの伏線として繋がっていてミステリー感がハンパないです。

植物の種のような宇宙船の形状と(お菓子のばかうけに似ていると話題になりました)、タコのような形の異星人のデザインは、昔のSF映画とか小説に対するリスペクトを感じました。

あと、かつて話題になった深海に住むダイオウイカにも似ていると思いませんか?

ガラスのような透明な壁越しに、言語学者、物理学者たちがコミュニケーションを図ろうとしますがなかなか理解に至りません。

異星人の文字は円を墨で書いたような文字で、その撥ね具合により意味が違ってくるというものとして描かれています。

アルファベットのような表音文字ではなく、漢字のような表意文字であるということが分かってきます。

多分、表意文字を超えてシンボルマークのような(ピースマークとか)文字を使っていると思います。

シンボルマークはその意味合いやニュアンスや情報、思いの量が表意文字よりも多くその中に閉じ込められていると思います。

(シンボルマークの先にあるのがテレパシーで、テレパシーを支えるのは信頼だと思います(微細なチューニングを信じる心)。話が脱線しました。)

あとこの映画が描きたかったのは、突然に巨大な宇宙船(異物)が世界中に出現したら、人類はどうするのか?という問いだと思います。

やはり動揺し、攻撃的になり、戦争へと突き進んでいく人類が描かれます。

現実にあんな巨大なものが空に浮かんでいたら、邪魔ですしね。

ここからは僕の個人的な思いになりますが、あの異星人たちは3000年後の人類の子孫なんじゃないだろうか?

(劇中で語られることなんですが、異星人は3000年後に人類に助けられるので、贈り物をしに来たという)

親である人類をジャッジメントしに来たというか。

ここで戦争を選択したら親として失格、

理解しあえる、選択をしたらあなたの子供になってもいいよ、みたいな。

種のような形状の宇宙船とか、タコのようにも見える異星人とかは胎児のメタファーとも思える(現実に胎児は子宮内で進化の歴史を経てくるので)。

銃口を向けられても、交渉(通話)を止めなかった言語学者のルイーズは、子供を守る母親そのもの。

こんな局面になったら、自分だったらどうするか?という問いも突き付けてくるような重いシーンでした。

ラスト、宇宙船が全くの痕跡も残さずに雲と共に去っていくシーンとか、宇宙船の表面がザラッとしていて陶器のようなヴィジュアルとかもとても素晴らしかったです。

異星人から人類への最後のメッセージがあるとするなら、

「あなた方で良かった。3000年後にまた会おう」

だと思います...

 

 

 

 

この映画、また観に行こう。

どこかで本当に起きている現実を描いていると感じました。

 

 

 

 

 

 

23:40 | comments(0) | trackbacks(0)